プロフィール

オーロラ・シャクティ

Author:オーロラ・シャクティ
オーロラ・エナジー日記にようこそ!
瞑想と家族を愛し、セラピストとして豊かな経験を持つBodhini(ボディーニ)と、その仲間 Jnana(ニャーナ)の日々の出来事です。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


ブロとも申請フォーム


こんにちは、加藤るり子です。今日もお邪魔しますね。
久しぶりだね。母が亡くなって以降、
体調を崩していたりしたのでご無沙汰しました。

さて、少し前まで、上野の美術館に
フェルメールの最高傑作「真珠の耳飾りの少女」が来ていたね。
この絵が好きな人は多いよね。
新聞に書いてあったけど、
皇太子は、この絵を何度も見に行ったとのこと。
なんかわかる気がするね~。
特に男性は惹きつけられる人が多いだろうね。
なぜ、この絵は人を惹きつけるのか! 
今日は、ユング心理学とアートセラピーの観点からそこに迫っていくよ。

フェルメール

まず、ユング心理学から見てみよう!
ユングの元型(アーキタイパルイメージ)の中には、
男性の心の中にある理想の女性像、アニマと
太母と言われるグレートマザーがあるね。
1番目にアニマを、
2番目にグレートマザーの生の側面から、
3番目にグレートマザーの死の側面を、そして、
4番目に男性の心の中にある娼婦的な女性像を、
5番目に淑女的な女性像を説明するね。

まず一つ目は、男性の心の中にあるアニマ像だね。
この「真珠の耳飾りの少女」に代表される永遠の少女。
かわいく、楚々としてあどけなさが残る少女。
男性は、このタイプの女性には弱いね。
自分が完全に自由にでき、優位に立てる見目が美しい女性像だね。
しかも、フェルメールが描いたこの作品は、
現実の女性像を描いたのではないかと
言われているにもかかわらず現実味がなく、
ある意味、理想的な美しいアニマとして考えられるくらい、
見る人の想像をかきたて、夢見る余地を残している。
だから、男性はアニマにとりつかれて、
一目で恋に落ちてしまったりする。

そして2つ目は、グレートマザーの生の側面。
聖母マリアに象徴されるはぐくみ育てる母なるもの。
絵画でいうとレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」。
男性は、無限大に受容される暖かな母なるものを
「モナ・リザ」に投影することができるね。

3つ目は、死のグレートマザーね。
男性を呑みこみ殺してしまう母なる元型だね。
これは鬼子母神などに象徴される悪女。
男性を征服するアマゾネスのような女性像。
こわいよね。
アニムス(女性の中にある男性原理)に乗っ取られた
現代の行動的、論理的女性にも通じるものがあるやり手の女性像。
女性は自戒しないとね。
でも、今日は省くね。

4つ目は娼婦像。
セックスアピールがあり、本能的にそそられる女性像。
広くとらえると愛人タイプの女性像とも考えられるね。
これも今日は省くね。

5つ目は淑女像。
つつましやかな女性像だね。
これは良妻賢母にもつながる昔ながらの女性のお手本。
これを男性は今でも女性に期待しているところがあるね。
これも今日は省き。

男性の心の中には、
この5つのタイプの女性像が混然一体としてあるんだけど、
フェルメールの「真珠の首飾りの少女」は、
まさに典型的な1番目のアニマ・タイプなんだね。

そして、次に、アートセラピーから、この絵に迫っていくよ。
この絵で特徴的なのは、この少女が左を向いていること、
そして、左に光源があるということ。
多分、同時代の画家のレンブラントとはここが大きく違うかな。
空間表象の見方として画面の左側は、
女性的な部分・過去・心の内界の領域だね。
おそらく、フェルメール自身が、
男性的で目的達成的であったり、行動化する右側の領域より、
画面の左側に象徴される心の内界や人々の生活に興味があり、
追求する画家だったんじゃないかな。
特に、左側の光源は、
暖かさや認められたい気持ちや包まれたい気持ちを表し、
彼自身もそれを求めていたかもしれないね。

色彩の点から言っても、
真黒な背景から浮かび上がってくる青と黄色の補色の組み合わせは、
見る人をどきっとさせるね。
不調和の色の重ねが見事に生きている絵だね。

次に人物だよ。画面の中央は現在を意味したね。
そこに、少女の顔の表情が浮かび上がるように焦点づけられ、
アップで描かれている。
物言いたげで、純粋無垢な感じだけれど、すごい色気だね。
なぜだと思う? 
それは、半開きの口と振り向いている姿勢からだよ。
ふくよかなどこか肉感的な唇、柔らかな目、
まるで闇から浮かび上がってきた
この世のものとは思えないくらいの美しさだね。

そして、振り向くという行為は、一瞬をとらえている。
飾らない命の輝きがそこにあるんだ。
一瞬であるがゆえに永遠。
呼びかけられたのか、それとも待っていたのか…、
振り向く一瞬には意図がまるでない無垢の美しさがあり、
それゆえ女性の色気を感じさせる一要素にもなっていて、
男性にはたまらないね。
だから、美人画に見かえり美人が多いのもうなずけるね。

ちなみに、京都の永観堂にある「みかえり阿弥陀像」を知っている? 
この阿弥陀様は、弟子に振り向いて「遅し」って言うんだよ。
つまり「早く来い」ってこと。すごい言葉だよね。
もし、この言葉をこの少女がこの姿勢で口にしたら…
ほとんどの男性はついていっちゃうだろうね(笑)。

フェルメールは、最近広く知られるようになった画家だけど、
今、この絵がこれだけ脚光を浴びる背景には、
現実の女性より架空の女性に癒されたいという
男性の心理があるかもしれないね。
肉食系男子が少なくなったと言われるけど、
思うようにならない現実の女性より、
望み通りになる架空の少女への支配欲みたいなものを
投影しているのかもしれないね。

今日は、ユング心理学やアートセラピーから
フェルメールの絵を見てみました。
いろんなことが見えてくるね。どうだったかな?
それでは、またね!

愛を込めて

««BACK  | BLOG TOP |