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オーロラ・シャクティ

Author:オーロラ・シャクティ
オーロラ・エナジー日記にようこそ!
瞑想と家族を愛し、セラピストとして豊かな経験を持つBodhini(ボディーニ)と、その仲間 Jnana(ニャーナ)の日々の出来事です。


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こんにちは、加藤です。今日もお邪魔しますね。
今回は、もう少し私と精神医療との関わりについてお話しするね。

昭和57年3月、国立精神衛生研究所デイケアセンター美術グループ主催の精神障害者の絵画展覧会を市川駅前の銀行で開催。次の文章は、その時のあいさつ文だよ。

「ぼくたち心の病の者は 決して人生の敗残者じゃありません。
ぼくたちの歩みはのろく ちょっと遠回りしているだけです。
ぼくたちは ぼくたちの足で 歩いているじゃないですか」
―五木寛之著「ユニコーンの旅」より―

これらの絵画は、神経症、統合失調症、そううつ病、無気力などの心の病というハンディキャップを乗り越え、私たちの喜びや悲しみをひたむきに描いたものです。「精神障害者=気違い」という社会通念があり、私たちが社会からドロップアウトした人間だと決めこむ誤った偏見があります。そして、私たちへの偏見が、私たちの社会復帰を妨げていることは事実です。確かに、私たちの仲間のごく少数は、犯罪・自殺・中毒といった暗いイメージを背負っています。しかし、私たちの大多数は普通の人が胃腸を悪くした程度の心の病なのです。これらの絵画を通して、みなさまに私たちの心の呼びかけと訴えを、ご理解いただければ幸いと存じます。

何回読んでも、この文章を読むと泣けてきちゃう。
彼らの置かれた状況とつらさが伝わってくるし…。
長年の日本の精神医療の歴史の中で、偏見や差別と闘う医療従事者や患者さんたちの熱い思いや実践が一瞬にしてよぎるからね。

そして、なぜか私は「患者さんが好きだ」が出てきちゃう。
彼らは、謙虚で、正直で、純粋で、気のやさしい人たちだ、と思うよ…。
社会性がなく対人関係が下手で、
すぐつまづいちゃったりするけどね…。
どんなにか「いいやつ」だと思うよ。
こんな彼らが心の病を背負い、社会の無理解に苦しまなきゃならないのは、許せないね。
この病をひけめと感じ、家族はひたすら隠す。
親族の結婚にもさしさわる…。
今でもこの偏見とひけめは同じにあるんだよ。

私も心の病を結婚前にしたけど、
やっと今だものね、
…こうしてカミングアウトできたのは…。
だから、心の病の人には、すごく親しみを感じるし、
彼らには、今の私のように幸せになってもらいたいんだ!!

それでね、精神障害者が社会に受け入れられるためのプロジェクトにはことさら力を入れたよ。
成城墨岡クリニックに勤めていたとき、日本で初めて、クリニックの精神障害者のためのデイケアーを開設した。
そしてさらに、就労または社会と関わりを持つための一端として、精神科作業所「にゃんこの館」や喫茶店もつくったよ。
精神障害者が家や病院から出て、一緒に集まれる場所、安心していられる場所をつくるためにね。
さらに、クリニックでの精神障害者の家族会、就労援助のためのサポート・グループ、地域社会や保健所の協力、そしてスタッフやボランティアと、たくさんのバックアップ体制をつくり、精神障害者が地域社会の中で当たり前の生活ができるための活動を展開していったよ。

私にとって、精神障害者と呼ばれる彼らも、
健常者も何ら変わることがなかった。
同じ大切な一人の人間だからね…。
このことを社会に訴える「100人ワークショップ」を開催したのも、障害がある、なしに関わらず、それを越えて深く深く人は出会うことができる。それを実現したかったんだ。

100人WS2

昭和63年5月15日。
「正気と狂気の100人ワークショップ」を開催。
主催は、何と! 患者さんだったんだ。
1年かけて彼らをバックアップし、準備したよ。
参加者は患者さんが半分、それに医療従事者やスタッフ、ボランティア、普通のおじさん、おばさんが半分という構成だよ。
そして、この日の終わり、会場は、うれし涙とハグの嵐だった。
長年孤独な生活を強いられてきた彼らにとって、人と一緒にいられる、人から受け入れられる、そのこと自体が奇跡だったんだ。
ある患者さんが言ったよ。

いつもいつも、ぼくはずっと孤独の中にいた。
だけど、今、とっても暖かくて垣根がなくなっている。
これって信じていいの? 
本当なの? 
人って信じていいんだね? 
これって奇跡だね。
ぼく、初めてだよ。
こんなに人ってやさしい、と思えたのは…

彼の目には、涙が光り、
その後、顔をくしゃくしゃにして嗚咽して泣いた…。

100人WS1

このワークショップは、朝日新聞に大きく掲載された。
そして、全国からすごい反響で、クリニックの電話は、
1日中鳴りやまなかった…。
ただ、このワークショップで一つ突きつけられたことがあった。
それは、私たち健常者は、帰っていける場がある。
だけど、精神障害者には、社会の中に安心して
戻っていける家庭や職場がほとんどなかったんだ…
厳しい現実だよ…。
でもね、ワークショップで強い信頼関係が築かれたからね。
彼らも私たちも居場所づくりにさらに夢を持って取り組んでいったよ。

100莠コWS_convert_20120622183832

さて、外側ではそんなこんなで多忙、やりがいもあったけど、
再び私の絵ね。
これは、国立精神衛生研究所にいたとき描いた絵だよ。
この頃思い描いていた再就職の夢はすべて叶ったんだ。
絵は自分の夢を実現する力を持っているんだよ。

116_convert_20120622182822.jpg

そして…次には人生の大きな選択が待っていたんだ。
考えもしなかったことが私に起こった。

今日はここまで、
愛を込めて


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まとめtyaiました【ぼくたちは人生の敗残者じゃありません】

こんにちは、加藤です。今日もお邪魔しますね。今回は、もう少し私と精神医療との関わりについてお話しするね。次の文章はね、デパートで精神障害者の患者さんたちの絵画展覧会をやったときの冒頭のあいさつ文だよ。「ぼくたち心の病の者は 決して人生の敗残者じゃありま...

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